LIFE STYLE

2024.12.04

テラカドコーヒー【岡崎の楽しいよりみち】

テラカドコーヒー【岡崎の楽しいよりみち】

小野ふとん店より

家康公ゆかりの岡崎には由緒あるお寺がたくさんあります。店から少し北へ行った松本町にある「松應寺」もその一つで、界隈には古い参道や長屋が軒を並べる路地などレトロな雰囲気が漂い、ディープな観光スポットとして人気です。その一角にあるコーヒー屋さん。他とはひと味もふた味も違うこだわりぶりがすごいんです。

應寺横丁に一昨年オープンした「テラカドコーヒー」は、工務店を営む照井彬等さんとネイリストの清水理香さんが共同で始めた、こだわりの詰まったコーヒーのお店。開業からわずかの期間で、幅広い年齢層の方に愛される地域のランドマーク的な存在になりました。

こだわりのコーヒー店がしのぎを削るなか、テラカドコーヒーならではの魅力は、照井さんの探究心から生み出されるユニークなメニューの数々。すべてのコーヒーのベースはエスプレッソで、そこにレモンを入れてみたり、漢方薬と一緒に抽出してみたり。「奥が深すぎてこだわり出すとキリがないけど、まさに実験の日々です(笑)」。

コーヒーと並んで人気のクレープはモチモチ食感が特徴で、生地に岡崎産の新鮮なランニングエッグを使用するなどこちらもこだわりが満載です。

松應寺の参道にある店は、外観も中の雰囲気もとてもユニーク。工務店の仕事で手掛けた現場から出たトタンや木の廃材に、ヴィンテージの什器などをセンスよく組み合わせて自分たちで完全リノベーション。ノスタルジックな横丁に馴染んでいる様子を見て、店舗づくりの依頼が舞い込むこともあるそう。

今春には名古屋・栄の中日ビルに3店舗目をオープン。勢いはまだまだ止まりません。

1.看板メニューはエスプレッソをお湯で割る「テラカドコーヒー」。いわゆるアメリカーノ。ドリンクにミニサイズのクレープがセットになったモーニングは650円。/2.長く寂れていたこのエリアをここから再び盛り上げたい」と照井さん。地域のイベントなどにも積極的に出店し、コーヒーやお菓子がつなぎ役となってまちの人たちの交流も生まれている。